歯根分割歯に対してチタン冠が算定できるようになりました

歯根分割歯に対するチタン冠が算定できるようになりました

歯根分割歯に対するチタン冠が算定できるようになりました。

下顎大臼歯を分離切断した場合に、チタン冠(単冠)が算定できるようになりました。なお、分割抜歯後のチタン冠は算定できません

歯内療法は当該部位について「1歯単位」で算定し、支台築造、歯冠形成、印象採得、咬合採得は「小臼歯×2」で算定します。
チタン冠、装着料、セメント料は「大臼歯×1」として算定します。

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算定要件
M010-2 チタン冠(1歯につき) 1200点

(1) チタン冠とは、純チタン2種を用いて全部鋳造方式で製作された歯冠修復物(単独冠に限る。以下同じ。)をいい、大臼歯において用いる場合に限り認められる。ただし、分割抜歯を行った大臼歯に対して用いる場合は認められない。

(2) チタン冠を装着するに当たっては、次により算定する。
 イ 歯冠形成を行った場合は、1歯につき生活歯はM001に掲げる歯冠形成の「1の イ 金属冠」を、失活歯はM001に掲げる歯冠形成の「2のイ 金属冠」を算定する。
 ロ 印象採得を行った場合は、1歯につきM003に掲げる印象採得の「1のロ 連合 印象」を算定する。
 ハ 装着した場合は、1個につきM005に掲げる装着の「1 歯冠修復」を算定する。

(3) 歯槽中隔部に骨吸収及び肉芽を形成している下顎大臼歯を保存可能と診断した場合において、当該歯を近遠心根の中隔部において分離切断し、中隔部を掻爬するとともに、 各根管に対し歯内療法を行った上で、近心根、遠心根にそれぞれチタン冠を製作し連結 して装着する場合は、歯内療法は当該歯を単位として算定し、歯冠形成、印象採得及び 咬合採得は小臼歯2本分として算定する。なお、歯冠修復及び当該歯冠修復における保 険医療材料料は大臼歯として算定する。